ブックレビュー 『女神列伝 女子プロレスパーフェクトガイド1950〜2011』
- 作者: 女子プロレス研究会
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まずよいのが、「外国人列伝」と題する外国人レスラー紹介ページである。
「欧米編」と「メキシコ・ルチャドーラ編」に分けて計24ページで紹介されている。全215ページ中の24ページである。デメンティアやピンクキャデラックのようなジャパン女子系の選手も紹介されているのがうれしい。ただ、イボンヌ・ジェニングスあたりも入れて欲しかった。
「チャンピオンベルト変遷史」もすばらしい。日本に存在した女子タイトルの遍歴の全てが網羅されている。
評価できるのは、このふたつ。
あとは中途半端だったり、お遊び要素の強い企画ページだったりする。
このような余計なページを省いて安くするか、あるいは安くする代わりにもっと資料を詰め込むかしてくれた方がよい。
下手に色気を出して編集作業をするより、有用な記事・耳目をひく記事を再録したり、過去の試合データをまとめたものを(出来れば検索性の高い電子データで)発売していくれたほうがよほどありがたい。
とくに古い全女やジャパン女子の試合記録などは需要がありそうな気がする(もし発売されたら、少なくとも筆者は買う)。
ジャパンの全試合記録を持つという原正英記者、黎明期から全女を後援し、試合結果を載せ続けたデイリースポーツさん、お願いします!