1976年6月18日放送 ワールドプロレスリング アリ戦関連報道

 DVD新日本プロレス1より。
 アリの来日を伝える報道である。
 
 ブラッシーを先頭に大勢の取り巻きに囲まれながら、シュプレヒコールアジテーションしながら歩くアリの姿が映される。そして京王プラザホテルでの記者会見。

アリ「ジュン・リーさんがカラテやテコンドー*1をチャンピオンに習っている。もう黒帯を獲得しました」

 何のことやら、さっぱり分からない。
 ジュン・リーって、いったいだれ?

アリ「予告をします。ラウンドは8!」

 そして新日道場での猪木のインタビューに映る。

猪木「アリの予言で一番遅いラウンドじゃないですか?」*2
「みんなが浮き足立つので、せめてわたし自身がゆっくりしないと」
「口でお返しするんじゃなくて、力と技と体でお返しする」

 「アリの予言で一番遅いラウンド」というのが、口でお返ししているうちに入らないのか、と思わなくもないものの、猪木は毅然としていてとても格好が良い。

 この好対照の二人の様子は、前哨戦のクライマックス、水曜スペシャルに至るまで変わらない。

*3

*1:現場ではタイクゥワンドーと通訳された。通訳者は分からなくあったらしく、一度詰まり、アリに言い直してもらっている

*2:この部分は市販ビデオソフトにも収録されている。『激闘史 VOL.1』(東芝EMI、1998)など。

*3:テレビ欄は朝日新聞縮刷版より